今回の現場ドキュメントは管理職手前の層を選抜した、
コア人財育成のプロジェクトより。
教育中、講師から「人は変化が大嫌いな動物」という投げかけがあった。
●そんなこと聞いていなかった
●そんなこと言われなくてもわかっている
●前例がない
●ウチの担当ではない
●上がそう言っているから ...等々、
メタボリックな組織には大企業病の症状が進行している場合も多い。
「何とかなるだろう・・・」
危機意識のない、甘い憶測や判断・意思決定は、その時はその時は楽だが、
時間が経過し積み重なっていくと人も組織もそのレベルは決定的になってしまう。
●今の自分に満足しない
●"わかっているつもり"にならない
●自分には無理と考えない。そう思った時点で思考は停止する=進歩しない
●変わらざるは悪
●一年(コア人財プロジェクト)を通じて自分は、どこが成長したか、進歩したか、を意識する。
次代、会社を担う参加者へ期待することを、講師からあらためて伝えた上で
参加者はプロジェクトのテーマについて、議論をしていく。
プロジェクトのテーマは「自社の現実」、とりわけ「自社の組織課題」を
題材としていた。参加者は自社の現実の課題に対して、自らの頭を使って
解決策を導くプロセスの中で、学習をしていく。
(以下、参加者の声)
「なぜ私たちは受け身体質なのか」
「自我関与が低いのと比例して、ここ最近メンバーのモチベーションが低い」
「会社全体、自我関与が低い。"自社でないといけない"理由(ロイヤリティ)はない」
「プロジェクトを通じて腹を割って話したい」
「周りの自我関与を上げるためにはどうすればよいか」
議論が交わされる中で、ある参加者から「何か気づいたことを、
皆さんは少しでも行動にうつしているか」という質問が投げかけられた。
後ろでオブザーブをしていた私は、非常に重要な投げかけだと思った。
新しく何かを学んでも、「結局やっても...」と考える人と、
完璧でなくても、気づいたことからすぐに現場でスタイルを変えてみる人。
自分に対する甘さも厳しさも全て蓄積されていく。
考え方一つでプロジェクト(全10回)が終わった時、
明らかに蓄積したモノの差、変化の差、成長の差が出るのだと実感した。