現場ドキュメント: 2007年1月アーカイブ

前々回(2006年11月29日)、政府の「再チャレンジ支援策」について触れさせていただきました。

2006年12月26日、首相官邸で再チャレンジ支援関係閣僚会合が開かれ、政府は「再チャレンジ支援総合プラン」を了承した、とのこと。

(1)フリーター25 万人常用雇用化プランを推進し、2010 年までにフリーターをピーク時(217万人)から2割減らす
(2)2015年に女性の労働人口を2005年比で25万人増やす
(3)2015年に60歳以上の労働人口を2005年比で160万人増やす

など、可能な限り数値目標を設け、達成度を測れるようにしたのが特徴のようです。
※再チャレンジ支援総合プランにて公表されている予算案は1720億円(計数整理中であり、今後変動がありうる。)

一方、東大が行った学生生活実態調査では、東大生の3割近くが「自分がニートやフリーターになるかも」と感じているという結果が出ていました。
【学部生を対象に05年11月にアンケートし、約1400人(回収率38.7%)が回答。ニート・フリーターについて初めて尋ねたところ、28.3%が「自分がなるかも」と答えた。】就職に不安を持つ人も7割近く。

また、この調査を受けてyahoo!JAPANが行なった意識調査では、約58%がニートやフリーターになる不安がある(あった)と答えています。
【調査実施期間:2006年12月14日~2006年12月20日 合計13859票】

これらの結果から、雇用に対して政府が積極的であるにも関わらず、実際には不安を感じている人が大変多いと感じます。また、採用難といわれる今だからこそ、"雇用する"ことだけではなく、人財を"定着化""戦力化"し、組織の力を高めていかなくてはならないのではないでしょうか。
ここ数回、 「女性社員の戦力化」「女性が生き生きと働くために」というテーマでコラムを記載させていただいておりますが、現場のお話をお聞きしたり、ワークショップを通じて強く感じるのは、性別に関わらず、一人ひとりの「仕事」「働き方」に対する"考え方"や"気付き"が、仕事のあり方を大きく変えていくのではないかということです。
そして、そのような"考え方"や"気付き"を醸成する風土を築くことが、人財を"戦力化"するために企業に求められることなのではないでしょうか。

                           OBT協会 伊藤みづほ

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