新年度がスタートした1日、企業経営への逆風が強まる中、経営トップは新入社員に危機感の共有と
奮起を求め、生き残りに向けて「変革」に参画するよう訴えるトップの訓示が相次ぎました。
先日まで、新入社員導入教育を内製化された企業様の3日間の導入教育を拝見させていただきました。
この3年間で、完全な内製化に向けて進めてまいりました。
● 新入社員導入教育の内製化のステップ
1年目:OBT協会による導入教育の企画設計と実施。
人事と採用担当の方にもご協力いただき、3日間の新入社員導入教育を
企画設計、使用ツールを作成。初年度は、OBT協会による実施。
2年目:OBT協会による社内トレーナー養成の上、社内トレーナーによる実施。
3日間の運営ポイントの作成し、それを元に社内トレーナーを養成。
導入教育は社内トレーナーが実施。OBT協会はオブザーバーとして、
社内トレーナーをサポーし、来年度に向けての改善の確認。
3年目:社内トレーナーによる実施。
新入社員に伝えること、理解させることなど訴求点などを運営のポイントとして、OBT協会で作成して
おります。しかし、今回の実施に向けて、社内トレーナーの方々が、それぞれに自分の経験や思いを
加味し、今回に臨んでいます。
●新入社員導入教育の内製化のメリット
自分の言葉で新入社員達に伝えていく社内トレーナーのその姿勢や言葉から、社内トレーナーの
思いが新入社員達にしっかりと伝わっているのが後ろにいてもわかりました。
オペレーションという点においてはスムーズでなかったり、不慣れな点もありますが、それらの点は
大きな問題ではなく、「これを伝えたい」「これを理解して欲しい」「気づいて欲しい」という社内トレーナーの
姿勢から、新入社員達は学習していきます。
ある社内トレーナーの方が、今回、社内トレーナーを担当するにあたって、"ビジネスマンとして
どう在るべきか。仕事って自分にとって何か。人を育成するとはどういうことか。"などを必死で考え、
自分なりの答えを見つけたと話されていました。
新入社員の定着や育成について、受け入れる現場側が一番大切であることは間違いありません。
だからこそ、社内でできることは社内で。
内製化のメリットは費用面よりも、社内トレーナーを担当する方々の育成、また人を育てるという
文化を社内に形成していくという点において、大きなメリットがあります。
最近、多くの企業で、新入社員や若手層の階層別集合教育などを社内で実施する例が増えております。
この流れは今後も加速し、人事制度との連動上、実施される一律の研修が大きく見直されていくことは間違いありません。