日常の業務やマネジメント、経営、また仕事以外でも
人は、常に判断・意思決定をしています。
じっくりと考えることもあれば、瞬時に判断することもあります。
いずれにせよ、その時々で自分の中で考えられるベストであろうと
いう判断をし、意思決定をします。
今回は管理職の方々を対象に組織の運営上の判断・意思決定力の向上を
目的としたトレーニングの現場をご紹介いたします。
実施にあたり、架空の事例では受講者は深く考えることは出来ません。
OBT協会では事前に企業に伺い、ヒアリングをし、現場で日常起こっている
ワンシーンを題材とした事例を作成します。
トレーニングは、5~10行程度の情報(問題)を与えられ、短時間の中で
「あなただったらどう対応するか」を考えるもので、
全員同じ情報を持っているのも関わらず、それぞれが違った判断・意思決定
をしています。それは、個人個人の中にある、ものの考え方、また経験による
テンプレートの数が違うからです。
この状況を間の当たりにして、同じ情報でも、こんなにも判断や
その考えた理由が違うことに驚きます。
このトレーニングにより受講者は、議論の中で自分がどう考えていたかに気付きます。
それにより、一番重要なことは、自分はどれだけの視野を持っているのか、そして、
どこの視点から物事を見ているのか、この2つを再確認することです。
また、この議論の中から自分の考えられる幅以外の部分を他の受講者からの回答で
自身に取り込むこともできます。
トレーニングを終えての、受講者の感想は
・今までの自分の判断では、問題の解決には至らない。現象に対応していただけ
・自分の考え方はベストだと思っていいたが、議論していく中で、他の人の考え方や
トレーナーがくれた観点は全く持っていなかったことに気付いた
・改めて、リーダーとしての役割について深く考えさせられた
などの、声があがりました。
大小に関わらず、日々判断を迫られ、その時その時で考え、対応してきたことも
再度、振り返ればその判断は本当に正しかったのか。と考えることは多々あります。
このトレーニングを通じて、まず、自分の判断・意思決定の特徴やクセなどを知ること。
そして、自分が通常思いつく方法以外は考えられないのか。と、違った角度から
検証しなおすという意識をする事の重要性を改めて感じました。