今回の現場ドキュメントでは、1月に実施した「新入社員フォローアップ」教育についてお届けいたします。
4月の新入社員導入教育以来、10カ月ぶりにあった参加者(新入社員たち)の顔は
引き締まったように見えました。
しかし、4月はあんなに元気のよかった挨拶や行動の機敏さが
影を潜めてしまっていました。
4月の彼らや彼女たちは、わからないなりにも何か少しでも役に立ちたい
という気持ちや、できることはないかなと周囲を見ていた気がします。
●入社10か月目、二日間のフォローアップ教育で、何を訴求すべきか。
彼ら、彼女たちが2年目になるにあたり、今回の二日で訴求すべきは1つ。
「すべからく自分」ということ。
スキルの習得やガス抜きではなく、「すべからく自分」ということに
気づいてもらうために、
・入社10か月を振り返る
・自分達の課題を考える
・自分自身を知る
などのセッションで進めていきました。
●「自信がない」
自分達の課題を議論する際にでてきた課題が ・・ 「自信がない」。
一見謙虚そうな言葉で、自分自身もきっと何度も口にした言葉「自信がない」。
どうしたら自信ができるのか。言い訳になってしまう可能性がある。
どういう基準で判断するのか。
判断する力の一つは「経験」。これだけでは職人である。もう一つは「新しい情報、知識」
この2つが行ったりきたりしていることが大切である。
今何をしなければならないか、それが分かるには全体が見れなければいけない。
など、この言葉を使ってしまう自分に何があるのだろうということを
トレーナーの投げかけの中でそれぞれが考えていました。
「ビジネスの中では、自信がないは通用しない。
みんなの純粋さは変わっていなくていいなと思うが、
逆に仕事でもまれているのかというと、心配である。厳しい言い方だが。」
●「他人に映る自分」
自分自身を知るために、事前に上司や先輩から記述コメントを取り
それをヒントに自分自身を客観視していきます。
書かれているコメントに対し、自分の状況を説明している参加者に
同期の女性が一言、「言い訳していないで、認めようよ」。
好意的なコメントであれば、謙遜しつつ、受け容れられるのですが
そうでないコメントに対しては、そうはいきません。
できていないという意見を受け入れることができず、
言い訳や他者にそう映る理由を説明したりと、
その意見を拒否している姿が他者にははっきりと見えます。
「逃げることは、他でも同じことになるだろう。是非、超えていって欲しい。
それが間違いなく進歩や成長につながっていく。
積極性や自主性が足りないといわれていた人は、いつかまた出てくる。
今はまだ大丈夫だが、本気になって修正することを取り組んで欲しい。」
全員が同じように何かに気づき、これから先もずっと持っていられる
言葉や思いを持って帰ることは難しいですが、
それぞれなりに、今必要なものは持って帰ったと感じます。