OBT 人財マガジン

2009.01.28 : VOL60 UPDATED

人が育つを考察する

  • 新入社員フォローアップで大事なこと

    今回の現場ドキュメントでは、1月に実施した「新入社員フォローアップ」教育についてお届けいたします。

     

    4月の新入社員導入教育以来、10カ月ぶりにあった参加者(新入社員たち)の顔は
    引き締まったように見えました。
    しかし、4月はあんなに元気のよかった挨拶や行動の機敏さが
    影を潜めてしまっていました。
    4月の彼らや彼女たちは、わからないなりにも何か少しでも役に立ちたい
    という気持ちや、できることはないかなと周囲を見ていた気がします。


    ●入社10か月目、二日間のフォローアップ教育で、何を訴求すべきか。

      彼ら、彼女たちが2年目になるにあたり、今回の二日で訴求すべきは1つ。
      「すべからく自分」ということ。
      スキルの習得やガス抜きではなく、「すべからく自分」ということに
      気づいてもらうために、
         ・入社10か月を振り返る
         ・自分達の課題を考える
         ・自分自身を知る
       などのセッションで進めていきました。


    ●「自信がない」
      

      自分達の課題を議論する際にでてきた課題が ・・ 「自信がない」。
      一見謙虚そうな言葉で、自分自身もきっと何度も口にした言葉「自信がない」。
      

           どうしたら自信ができるのか。言い訳になってしまう可能性がある。
           どういう基準で判断するのか。
          判断する力の一つは「経験」。これだけでは職人である。もう一つは「新しい情報、知識」 

          この2つが行ったりきたりしていることが大切である。

          今何をしなければならないか、それが分かるには全体が見れなければいけない。

     

      など、この言葉を使ってしまう自分に何があるのだろうということを
      トレーナーの投げかけの中でそれぞれが考えていました。

     

          「ビジネスの中では、自信がないは通用しない。
          みんなの純粋さは変わっていなくていいなと思うが、
          逆に仕事でもまれているのかというと、心配である。厳しい言い方だが。」

     

    ●「他人に映る自分」

       

       自分自身を知るために、事前に上司や先輩から記述コメントを取り
       それをヒントに自分自身を客観視していきます。

     

       書かれているコメントに対し、自分の状況を説明している参加者に
       同期の女性が一言、「言い訳していないで、認めようよ」。

     

       好意的なコメントであれば、謙遜しつつ、受け容れられるのですが
       そうでないコメントに対しては、そうはいきません。
       できていないという意見を受け入れることができず、
       言い訳や他者にそう映る理由を説明したりと、
       その意見を拒否している姿が他者にははっきりと見えます。


           「逃げることは、他でも同じことになるだろう。是非、超えていって欲しい。
            それが間違いなく進歩や成長につながっていく。
            積極性や自主性が足りないといわれていた人は、いつかまた出てくる。
            今はまだ大丈夫だが、本気になって修正することを取り組んで欲しい。」

     

    全員が同じように何かに気づき、これから先もずっと持っていられる
    言葉や思いを持って帰ることは難しいですが、
    それぞれなりに、今必要なものは持って帰ったと感じます。