現場ドキュメント: 2009年8月アーカイブ

【関連する事例】 : 経営方針の浸透と実現

 

今までの顧客が競合となる。予期せぬ競争相手の参入。
規模の大小と問わず、絶え間ない新規参入。

 

業界の垣根がなくなりつつある中、5年後の生き残りをかけて新たなビジョンを打ち出し
そのビジョンを推進していく人の変革を一緒になって取り組ませていただいている企業があります。

 

我が社を担う人財として次世代人財育成コースに選抜された参加者も

業界の垣根がなくなりつつあると感じているが

 

「具体的に何をどう変えていけばいいのかわからない」
「考えなければと思うが、日常に忙殺されてしまっている」

 

というのが参加者の方々の最初の声でした。


時代に合わせて、会社や自分を変えていくにしても、或いはこのまま現状を貫くにしても

自社、自分の現状を正しく認識することが、変革への第一歩と考えています。

 

そこで、次世代人財育成コースの進行と並行して顧客に対し、


 ・我が社の商品やサービス、営業対応や組織体制などに対する評価
 ・我が社の何を価値としてくれているのか
 ・我が社が貢献していくための課題


などの切り口でアンケートを実施しました。

 

事前に経営層の方々に顧客アンケートのご報告した際、 商品の品質に対する評価

顧客が要望している価値についての認識のズレなど


顧客から突き付けられた我が社の現状に対する厳しい評価に対し、

 

「ここまでだったとは」  と強い危機感をいだいてらっしゃいました。


次世代人財育成コースの中で参加者の方々に、顧客アンケートを配布した際、アンケートで指摘された点についての参加者の反応の多くが


「ああ、やっぱり」 というものでした。

 

顧客アンケート結果を題材の一つとして、顧客視点に立って、我が社のあるべき姿とは

我が社の何をどう変えていくのかを徹底的に議論していきます。

 

 ・このままでは競合他社に取って代わられる
 ・しかし、今の我が社の現状ではなかなか難しい
 ・提案型営業の勉強会を実施してはどうか
 ・あのお客様のあの案件はどうなっているんだ
 ・商品の優位性は、もはや顧客にとって価値ではなくなっている

 

など、議論が進んだと思いきや業務の議論になってしまったり、それをまた引き戻し、変革の方向性を

自分達で見出すために徹底的に考え、議論するというプロセスを進めています。

 

我が社に対する顧客の評価については、現場に近い方々の方が

より現実を捉えている場合が多くあります。


顧客からの評価だけでなく、我が社の現状についても経営層と現場の認識にギャップがあるケースが多い

というのも事実です。

 

お問い合せはこちらから : OBT協会(お問い合わせフォーム) 

私たちが属していいる企業・組織は「人」という集合体から成っています。

 

国内外の垣根がなくなり、情報が溢れ企業を取り巻く環境の変化スピードは速まるばかりです。
その変化に対応する為に、企業もまた変化を求められます。


企業が、組織が変わるとは、突き詰めればそれは、そこに属する個人が変わる

ということだとOBT協会は考えています。

 

組織が強く変化する為には、個人が自身の取り巻く環境変化を捉え、自己の判断をもって

方向を定め変化していくことが必要です。
この力が集まり、組織がより強固なものへと変化してくと考えます。

 

今回の現場ドキュメントでは、この「変化」へ向けた入り口として
"いまの自分を知る"という場面についてご紹介したいと思います。


 

■インタビューによる自己と自己のマネジメントの客観視

 ・自分の職務経歴書
 ・過去の最高のマネジメント体験について

 

 今回は、複数回のトレーニング第一回目ということもあり、 相互に現状を共有すること

 お互いの理解を深めることが本トレーニングのひとつの目的となっていました。

 

 日々仕事に追われる中、これまで自分が歩んできた職歴を振り返る機会は少なく
 「職務経歴書」を書くこともほとんどありません。
 他のメンバーへ経歴を伝えるという行為を通じ、これまでの自分自身を振り返ると共に

 今ここに一緒にいる仲間の軌跡を共有できる機会となります。

 

 また、「最高のマネジメント体験」を共有する中でも様々な気付きを得ます。
 インタビューという形式をとることで、一方的な伝達ではなく相互理解へつなげます。

 

 - 何をもって最高と感じたのか
 - どんな人との関わりがあったのか
 - 自分はどんな働きがけをしたのか

 

 それは個人が大事にしているものであり、他のメンバーとは観点が違うことも少なくありません。
 自分の価値観と他人の価値観が違うことを知る中で、物事を捉える範囲や、何によって心が動かさ     

 れているのかということを再確認、再発見していきます。

 
ここから自分はどう変わろうとするのか・・・そのスタートラインを見つけます。

 

「変わった」ことを実感する為に、スタートラインをしっかりと見つめる。
そして、そこから向かう先も、自分自身が決めていきます。

自分のベクトルと、属する組織のベクトルを照らし合わせ
周辺環境の変化とともにその方向を見定めていくことが、これからの
生き残りにとっても大切な取り組みとなってきます。

 

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