OBT 人財マガジン

2009.08.11 : VOL73 UPDATED

人が育つを考察する

  • -スタートラインを知る-

    私たちが属していいる企業・組織は「人」という集合体から成っています。

     

    国内外の垣根がなくなり、情報が溢れ企業を取り巻く環境の変化スピードは速まるばかりです。
    その変化に対応する為に、企業もまた変化を求められます。


    企業が、組織が変わるとは、突き詰めればそれは、そこに属する個人が変わる

    ということだとOBT協会は考えています。

     

    組織が強く変化する為には、個人が自身の取り巻く環境変化を捉え、自己の判断をもって

    方向を定め変化していくことが必要です。
    この力が集まり、組織がより強固なものへと変化してくと考えます。

     

    今回の現場ドキュメントでは、この「変化」へ向けた入り口として
    "いまの自分を知る"という場面についてご紹介したいと思います。


     

    ■インタビューによる自己と自己のマネジメントの客観視

     ・自分の職務経歴書
     ・過去の最高のマネジメント体験について

     

     今回は、複数回のトレーニング第一回目ということもあり、 相互に現状を共有すること

     お互いの理解を深めることが本トレーニングのひとつの目的となっていました。

     

     日々仕事に追われる中、これまで自分が歩んできた職歴を振り返る機会は少なく
     「職務経歴書」を書くこともほとんどありません。
     他のメンバーへ経歴を伝えるという行為を通じ、これまでの自分自身を振り返ると共に

     今ここに一緒にいる仲間の軌跡を共有できる機会となります。

     

     また、「最高のマネジメント体験」を共有する中でも様々な気付きを得ます。
     インタビューという形式をとることで、一方的な伝達ではなく相互理解へつなげます。

     

     - 何をもって最高と感じたのか
     - どんな人との関わりがあったのか
     - 自分はどんな働きがけをしたのか

     

     それは個人が大事にしているものであり、他のメンバーとは観点が違うことも少なくありません。
     自分の価値観と他人の価値観が違うことを知る中で、物事を捉える範囲や、何によって心が動かさ     

     れているのかということを再確認、再発見していきます。

     
    ここから自分はどう変わろうとするのか・・・そのスタートラインを見つけます。

     

    「変わった」ことを実感する為に、スタートラインをしっかりと見つめる。
    そして、そこから向かう先も、自分自身が決めていきます。

    自分のベクトルと、属する組織のベクトルを照らし合わせ
    周辺環境の変化とともにその方向を見定めていくことが、これからの
    生き残りにとっても大切な取り組みとなってきます。