今回の現場ドキュメントは、日々の営業活動から伺える
「企業の課題」についてお伝えしたいと思います。
様々な企業を御伺いする中で、最近特に多く感じる課題の一つは、
会社側(企画部門)が導入する制度や仕組みが、
現場の末端まで浸透せず、実効が上がらない。 という事です。
「新たに中期経営計画を立てたけれども、現場の末端まで浸透しない」
「人事制度を改定したが、運用が上手くいかない」等々。
また、お話を聞き進めていくと、「企画側の立てた施策の内容が悪い」
「運用しない現場に問題があるのでは」と、
双方のギャップが浮き彫りになることも多いです。
「どちらが良い、悪い」という事ではありませんが、多くの場合、
導入する施策の整合性には高い関心が寄せられるものの、
運用する人や組織にはあまりフォーカスされていないことが、
本質的な課題の一つに挙げられます。
どれだけきれいな絵を描いても、実践するのは感情を持った人間。
納得感がなければ、進んで実践しません。
一方で「この人に聞く/人を大切にする経営特集」でご紹介している
二社を見てみると、共通点があります。
それは両社とも「人・組織の活性化」を根底に置いて、
制度や仕組みを独自に構築している点です。
-会社が社員に合わせる
(サイボウズ株式会社 代表取締役会長 青野慶久さん)
-人を仕事にあわせるのではなく、仕事を人にあわせる
(日本理化学工業取締役会長 大山泰弘さん)
両社とも「社員が活き活きと働ける環境」を創りだすことを目的に、
制度や仕組みを独自で創り、成果を上げています。
-制度や仕組みは誰の為のものか?
まずは運用する側、人・組織の状態に目を向けること、
その上で施策そのものではなく、
全体としての整合性を突き詰めることが、
実効を上げるための近道になるのだと感じています。
最後に、OBT協会では、HPのリニューアルに伴い、
顧客企業様と一緒になって取り組んだ
経営課題/組織課題の解決事例を、刷新しております。
是非、こちらもご覧頂ければ幸いでございます。
◆Case01経営理念や戦略が末端まで浸透しない
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