現場ドキュメント: 2009年11月アーカイブ

~OBTが提供しているトレーニングの一場面をご紹介~

その他トレーニング実施事例はこちら ⇒ 事例のご紹介   

 

外部環境がめまぐるしく変わる中、自社の競争力強化の為に新たな事業領域を

開拓しようといった試みは多くの企業で行われています。

 

OBT協会でも、「新規事業構築」を最終提言としたトレーニングを実施することがありますが

この「新規事業」を考案するトレーニングにおいてもっとも重要な成果とは何なのでしょうか。

 

今回は、「新規事業の構築」を最終提言として進めている、ある企業のトレーニング場面を通じて

この事を考えていきます。

 

【場面】10数回のトレーニングも中盤に差し掛かり、少しずつアウトプットを念頭に置いた

      ディスカッションが必要となってきています。

 

  <参加者>
 
  -他社ではこんな事をやっている
  -市場規模はこのくらいだ
  -具体的に収益が見込めるかも検討していかなくては
  -この点はもっと詰めないと駄目だな
  -ここは自社の強みを活かせるんじゃないか 

 調べてきた情報、各部門担当からの生の情報をを合わせながら少しずつ具体的な話へと進めていきます。


 グループ毎に現段階での構想を発表していく中、他のグループからは様々な質問が飛び交います。   

 

  <参加者>
   -その事業は誰の為に、どんな役割を果たすの?
   -既に社内でもでやっているのでは?
   -うちの強みを活かして・・というが、果たしてそれって強みなの?
   -自分が顧客であれば、あまり価値を感じないように思う
   -専門知識って、具体的に何?
 

 そして、トレーナーからも問われます

 

  <トレーナー>
   -それは、消費者が自分たちでやろうと思えば、解決できてしまう問題なのでは?
   -具体的に、どんな顧客ニーズに対応しているの?
   -何かを「代行」するのではなくて、「価値向上」しなくては意味がない

 

 ディスカッションが進み、少しずつ「形」を意識し始めた時

 ――誰の為に、何を提供するのか?

 

 改めてこの議論が持ち出されます。
 重要なのは、「形」ではなく、「形」を生み出した背景や根拠。 その「形」へ導いた、「強い思い」です。

 

 参加者には、この事についてどこまで深く考えたのかが問われています。


 

今回の「この人に聞く」でお話を伺ったティア株式会社の冨安社長様は、こう仰います。

「人生で一番大切なのは、何か目指すもの、"志"を持つこと」 だと。

そしてティアという会社はその志を果たす場所であり、仕事はその志を果たす為の手段である と。

 

OBT協会が提供するトレーニングも同様に、その企業で働く社員の方々が思い描く"未来像"を
現実のものとする為の「ものの見方、考え方」を獲得する為の場を提供しています。

未来像を描く為に、目の前の事象を「どう捉える」のか。そしてその捉えた事象を自身は「どうしていきたい」のか。

 

「新規事業の構築」という一つの目的を考える中で、自身の成し得たいものを明確にすること。
そしてその明確にした"未来像"を実現させる為にひとつひとつ制約条件をクリアにしていくこと。

最終提言へ向けたこのプロセスを、より質の高い状態にすることが個の社員の力となり
実際の職場へ持ち込むことで、組織、企業としての競争力が強化されていくと考えています。

 

トレーニングに関するお問い合せはこちらから : OBT協会(お問い合せフォーム)

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疑問、ご質問はこちらまで : OBT協会(お問い合わせフォーム) 

 

トレーニングに集められた受講者はそれぞれです。
自薦・他薦、積極性のある人、消極的な人、殆どのトレーニングは同じ会社でありながら
あまり会話をしたことがない、会ったこともない人達からの構成で始まるケースも多々あります。

 

そんな中で、スタートするトレーニングは初めのうちはどことなく受け身の姿勢が強く

レーナーの話を聞くということに集中し、なかなか意見が出てきません。

トレーナーは、"自身の言葉で語る事が重要"と必ず、質問や感想を投げかけます。
そこから、初めて自身の考えを述べます。

 

しかし中には、強い思いと高い目線を持ち、初めから意見や質問を積極的に行う人もいます。

 

・会社を変えたい
・自身の成長(変わりたい)

 

など思いは様々ですが、目先の事にとらわれず、どうしたら会社のためになるのかを総合的に考え
その実現に向かって強い意志をもって挑む。また自身がありたいイメージ、そして進みたい方向を

しっかりと見据え考えている。

 

そんな受講者の言葉には、とてもパワーを感じます。

 

大不況時代と言われる現在をどうやって生き抜くか!
危機感を持ち、どう変わっていくべきか!

 

一部の受講者の熱い思いは、周りの受講者の行動に変化を起こさせます。

見た目には小さな変化かもしれませんが、この変化が起きるまでに参加者の中では大きな変化があるはず。 

発言が少なかった人たちもトレーニングを重ねる毎に、そんな強い思いの人に感化され自発的に意見を

また互いに質問を投げかけるようになります。

 

「我が部署でこんな悩みを抱えているのですが何か良い案はありませんか」

「その件は○○部に資料があるので聞いてみては」

 

トレーニングで各部署から集まっているからこそ、普段話が交わせない人々との関係が築けることがあります。

また、部署という垣根を越えて話合うことにより会社という全体像を確認できる。

 

そんな、一つ一つの変化が重なり、思いとなって行動へと変わっていく。

強い原動力とひたむきな行動の先にある、人の"感化力"この力が変化をもたらす。

 

どうすれば良くなる。 また、こうしたい、こうなりたい!

熱い思いは周りの人に伝わる。そして、周りを動かす。
受講者の変化を目の当たりにし、強い信念を持ち何事にも取り組まなくては、と自分自身も動機付けられました。

 

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