OBT 人財マガジン

2006.11.15 : VOL11 UPDATED

OBTカフェ

  • 採用活動を通して考える、本当の訴求力とは

    お客様の採用のお手伝いを通じて日々実感すること - 5

    2008年度の新卒採用にむけて、様々な求人サイトが10月前半から次々とオープンをしております。
    先日、新卒向けの求人広告を取り扱う広告代理店の方とお話をする機会があったのですが、ある求人サイトでは、以下のような状況であることがわかりました。(※増減は全て昨年対比)

    ■登録会員数(学生数)がほぼ横ばいなのに対し、掲載企業数が増加。
    ■学生の企業へのエントリー(志望及び登録)に関して、
     複数の企業にまとめてエントリーする学生の割合が減少。
    (1社ずつ選定してエントリーする割合が増加。)
    ■企業説明会への学生の予約件数が増加。

    企業間での競争率が高まる一方で、学生はある程度、就職先を絞って活動している傾向がうかがえます。早期の内定者確保に向けて、企業は年内から説明会を実施。それにあわせて多くの学生も参加している様子、積極的に就活に取り組んでいる印象を受けました。

    また、企業としては人数確保に努めざるを得ない状況ですが、2007年卒の新卒採用では、学生側があまりの内定の多さに「なぜ選ばれたのか」と不安に思うケースも起きているのも事実です。先月の日経新聞によれば、「企業の一方通行的な採用と感じた場合は内定を辞退」し、「自分の何を評価してくれたか説明してくれた企業に就職先を決めた」という学生もいるとの事。

    「内定者数」「エントリー」が多いほど、人材を確保できる可能性が高まる、と考える事もできますが、「どういう経緯で、どういう人材によって母集団を形成したか」その中身も大切です。数字だけにとらわれることなく、今自社にとって本当に必要な人材へ具体的に自社を語ること、そして語ることのできる魅力を創り上げていくことが、本当の訴求力だと思います。


                             株式会社エル・フォート 海津 茂史