OBT 人財マガジン

2008.11.12 : VOL56 UPDATED

OBTカフェ

  • 「人」にまつわる2つの言葉

    上京してもうすぐ2年。


    仕事に壁を感じたり、慣れない毎日に自信をなくした時は
    家族や友人、仕事で出会った人たちが
    必ず手を差しのべてくれたように思う。


    わずかばかりではあるが、気持ちに余裕が持てるようになった今
    身にしみて思い出す言葉がある。


    「頭を垂れることによって実る稲穂になる」
    以前、一緒に仕事をさせていただいたラジオパーソナリティの方の言葉だ。


    人は生まれた時から、まわりの人に支えられている。
    誰の助けもなく、生きることなどできはしない、と。


    仕事でぶち当たった壁を越えることができたとしても
    それは決して一人の力で成し得たことではなく、
    誰かの助けがあったからなのだ、と。


    「実るほど、頭を垂れる稲穂かな、ということわざがあるが
    散々人の手を借りて、実ってから頭を垂れるようでは遅すぎる。
    仕事をさせていただいて、生かされている、という気持ちがあれば
    仕事に対する不平不満はきっと出てこないはずだ」

     

    「風林火山」の戦術で知られる武田信玄はこう言った。
    「人は石垣、人は城」
    勝負の決め手は堅固な城ではなく、人の力。


    組織と組織の付き合いでも
    やりとりをするのは結局、人対人なのである。
    魅力的な人財を育てることが
    企業競争を勝ち抜く礎となるに違いない。

    「この人に聞く」、井戸氏の話を聞いて
    雇用者と経営者
    それぞれの立場から
    この2つの言葉がふと思い浮かんだ。