OBT 人財マガジン

2009.12.22 : VOL82 UPDATED

OBTカフェ

  • プラスαの価値で不況期を乗り切る


    早いもので今年も残すところあとわずかとなりました。
    "景気に回復の兆し"と言われながらも、厳しい状況が続いた2009年。
    しかし、そんななかで過去最高の利益を達成した企業も少なくありません。

     

    今回お話を伺った桑原氏が代表取締役社長を務めるワタミ株式会社も
    2009年3月期の連結決算で、売上高1112億円、経常利益61億円と、
    過去最高益を達成した企業のひとつです。
    不況期にも負けない強い組織力の秘密は組織全体における理念の浸透。
    徹底した研修によって、グループ全体約4000名にものぼる社員一人ひとりとの
    理念共有を実現しているといいます。

     

    他にも、「クォーターパウンダー」や「無料コーヒーキャンペーン」など
    斬新な仕掛けが話題を呼び、1~9月期の連結決算で
    上場以来最高の営業利益を記録した日本マクドナルドや
    既存店の売上高が28カ月連続で同年同月の実績を上回り続け(09年11月)、
    6月には25.9%増という驚異的な数字をたたき出した
    「餃子の王将」を手がける王将フードサービス。
    400万台を売り上げた「プレイステーション3」や
    900万台を突破した「Wii」といった家庭用ゲーム機に加え、
    発売4日で93万本を記録したアクションゲーム
    「ニュー・スーパーマリオブラザーズWii」など、ヒットを連発している任天堂。
    低価格競争力と商品性の向上の両立により、順調に業績を伸ばし続けている
    「ユニクロ」やインテリアの「ニトリ」などなど。
    業界を"ひとり勝ち"しているともいわれる企業の経営戦略が話題を呼びました。

     

    厳しい時代こそ、他社と差をつけるチャンスの時。


    低価格、話題性、独自性――
    商品やサービスのよさはもちろんですが、そこに加わるプラスαの価値が
    ひとり勝ちの"勝因"につながるのだと、改めて感じた1年でした。