OBT 人財マガジン

2008.08.27 : VOL51 UPDATED

編集後記

  • 志 と 内省

    今回「この人に聞く」にてご登場いただいた、武居 靖道氏
    (帝人株式会社 人財部長 兼 帝人クリエイティブスタッフ株式会社 人財部長) 
    がコア人財に求める要素として"志"という言葉をあげている。


    このシンプルな一字を拝見して、私は非常に重要なメッセージだと感じた。


    本日の日経新聞では、社員が高い意欲を持って仕事に取り組むための
    企業側の取組みについて、記事が紹介されているが、
    そもそも「自分はどうなりたいのか」「自社をどうしたいのか」という軸が
    社員に根付かなければ、それらの施策は水の泡である。


    街に出れば、会社や上司・部下、自分の仕事への不平不満はいたるところに溢れている。
    そのような人々は自分、自社の状況を変えるために努力することもなく、
    また、会社の庇護から出たら何もできないのが常である。


    武居氏のお話で、コア人財の要件として、もう一つ「内省」というキーワードがある。

    確かに、変革を起こすようなビジネスリーダーは皆、自分の足元を見つめ、
    他の人が避けるような現実に向き合い、自分と戦っている。


    仕事や生き方に対する意味付けや考え方によって、人の行動は大きく変わる。


    "志"を持ち、"内省の姿勢"であること。


    ビジネスパーソンとしてだけでなく、
    人間が成長していく上で重要な要件なのではないだろうか。

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