OBT 人財マガジン

2008.09.24 : VOL53 UPDATED

編集後記

  • 世に言う常識とは? 一般論はどれだけ通用するのか?

    今回の「この人に聞く」の未来工業株式会社 山田氏のインタビューでは、
    現実の世界を生き抜くためにセオリーは無い事を強く実感すると同時に、
    その根源にある、山田氏の明瞭で独自性ある考え方に驚きました。
     
     ‐ 一から十まで全て人がやる事の反対をする
     ‐ 入社するのは凡人
     ‐ 差別化するクセをつける
     ‐ 人材の「ざい」は、財産の「財」
     ‐ 成果主義は禁止


    発せられた言葉の背景にはそれぞれにしっかりとした意図があり、
    「自分たちにとって最適なやり方は自分たちで築き上げるしかない」
    という事を示唆しているように感じました。
     
    しかし、現実を見れば、知識学習やビジネスフレームワークを持ってして、
    「社員教育」とする事態は数多く見受けられます。
     
    知識を習得すれば、スキルを身につければ、
    人や組織は本当に強くなると言えるのでしょうか。
     
    標準化、汎用化が進み企業が生み出す価値が変容していく中、
    強い人、組織の条件として、既成概念や成功体験を打ち破り、
    自らの思考によって、自らの最適解を紡ぎ出す能力が、
    これから先、ますます求められていくのではないでしょうか。

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