OBT 人財マガジン

2009.03.25 : VOL64 UPDATED

編集後記

  • 100年に1度の危機がもたらした変革

    2008年の金融危機から始まり、大きく崩れ始めた世界経済。
    そしてその日本も大きく揺らぎ、企業を始め、個人にもこの激震は容赦なく迫っています。


    それまで成功であると認識していた経営スタイルや
    経験や感覚での慣れから派生する行動が、
    従来の予想をはるかに超えたこの現実に、改めて変革や在り方そのものを見直すといった
    行動が求められる世の中となりました。


    「モノが売れない」この単純な一言が、身をもって感じる様になって初めて人は
    「ではどうするか」と考えるきっかけを掴むのです。


    今回の【この人に聞く】では、2008年4月~2009年3月までのインタビュー記事を振り返り、
    ご登場頂いた方々の"企業としての競争力構築は、人財の変革から"という視点は
    我々に示唆するものがたくさんありました。
    コラム【この人に聞く】の2008年度のまとめとして
    "もう一度お届けしたいという思いからお届けいたします。


    どの方の記事にも、同じやり方はありません。
    それは成功という道は、時代や環境、携わる人、扱うモノなど、
    それ以上の多くの要素が絡み合って導き出せる道である為、
    何がという答えがないから難しいのです。


    しかし、たとえ同じやり方でなくても、そこから学ぶ事は数多く存在し、
    根底にある考え方には共通する部分がたくさんあります。


    自然現象にも、現代の科学をもってして解明出来ない事象があるのと同じように、
    経営も同じです。


    太刀打ち出来ないと諦めると、人間の思考は停止し、何も生まれなくなっていきますが、
    何か信じるものがある、良いものを吸収しよう、学んでいこうという気持ちは、
    いつになっても忘れないで欲しいと思います。


    皆さんが幼稚園、小学生であった時、何に興味がありましたか?
    まだ未知の事柄が多かった分、興味や関心は驚くほどあったと思いますし、
    子供の数があるだけ独創的な発想があったのではないでしょうか。


    常識に侵される前の行動や興味は、子供の記憶力の良さと合わさり、
    時には親を有頂天にさせる事もあるでしょう。


    その気持ちを、少しでもいいから大人も大事にしていきたいですし
    持ち続けるべきものではないでしょうか。

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