OBT 人財マガジン

2009.05.13 : VOL67 UPDATED

編集後記

  • 顧客はわかっている


    ‐お客さまはどんな商品があるかを十分にご存知で、モノも間に合っているわけです‐
    ("この人に聞く"インタビューより)

    今回の"この人に聞く"にご登場頂いた、
    常盤産業株式会社の清水英敦社長はこう語ります。


    ‐単に「これを売ります」というだけなら他社でもできる。
     求められているのは「どういう付加価値を提供してくれるのか」ということなんです‐
    (同インタビューより)


    同社では、モノが売れた時代の成功体験ではなく、
    「今‐これからの時代において、何をすべきか」というが考え方が前提にあります。


    かつて売り手は、買い手よりも情報や知識を持っていたから
    その優位性を保持することができました。


    モノがあふれ、webの登場によってあらゆる情報がオープンになった今の時代において、
    売り手が優位性を築くためのヒントが今回のインタビューには要約されていたように感じます。


    変化が激しい昨今、我々は何かと新しいトレンドやノウハウに答えを求めがちですが、
    見た目の派手さや目新しさはすぐにメッキがはがれてしまいます。


    企業が生み出す価値は、その企業が時間をかけて培った
    人財、そしてその組織のレベルに規定されます。


    かつての概念にとらわれず、
    "今の時代において、何が求められるのか、何が価値なのか"を
    自分たちのアンテナで見極め、自分たちの思考によって絞り出した方向性を
    ぶれることなく真摯につき進めることが、高い付加価値を生み出す組織体質に繋がるということに、
    気付かせて頂いたインタビューでした。


    OBT協会 海津 茂史

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