OBT 人財マガジン

2009.07.22 : VOL72 UPDATED

編集後記

  • 意識が変われば、組織が変わる


    「創業者が現役のうちにロゴマークを変えた」という浜島社長。
    このエピソードを聞き、老舗靴下メーカー「福助」の経営改革を思い出しました。


    2003年に民事再生法適用を申請した同社の社長に就任した藤巻元社長もまた
    伝統のあるロゴマークを変えた経営者の一人。

    それは「単なる〝靴下メーカー"から世界に通用する"ファッションカンパニー"へと生まれ変わる」
    という強烈な意思の表れだったようです。

    同時に、創業以来100年以上の歴史を共にした大阪・堺を離れ、本社をファッションの中心地・原宿へ移転。
    「組織を正しい方向へと導くためには摩擦を恐れることなく意見を押し通すことも必要」と
    語っているインタビュー記事を拝読しましたが
    "力技で"というよりは、コミュニケーションの場を何度も設け社員ひとりひとりと直接向かい合うことで
    企業をまとめあげていたという印象を受けました。


    その後、藤巻氏は辞任されましたが、
    「福助」は人気モデルとのコラボレーション商品を続々と開発、今月8日にはあみプレミアム・アウトレットに出店するなど
    現在は若者の定番ブランドとして、しっかり根付いています。


    今回、「機会や責任を与えて、主体性を育てる」とお話しいただいた浜島社長と同様に
    「一人一人に活躍できるチャンスを与えることに努めた」と語っていた福助・藤巻元社長。


    世界を視野に入れたロゴマークのリニューアルだけでなく
    「自信とやる気を引き出せば、社員の意識は確実に変わる」というメッセージにも
    壱番屋・浜島社長の思いと重なるものを感じました。

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