OBT 人財マガジン

2010.05.26 : VOL92 UPDATED

編集後記

  • 目的を明確に

    今回、富士屋ホテル様の取材にお伺いしたのは3月上旬、大雪が降った日でした。


    創業130年を超える富士屋ホテルは深々と降りつもる雪でより一層、歴史の重みを
    感じさせられます。
    館内に入ると、木造づくりの温かな雰囲気とやわらかな香りが漂っていました。


    お話を伺うと、やわらかな香りの正体は・・・
    アロマ会社に館内に合う香りを配合してもらい、ディフューザーとよばれる香りを
    拡散するための器具で、ホテル全体に流しているそうです。
    このアロマは、今回「この人に聞く」でお話を伺った安藤総支配人のアイディア
    だそうです。


    安藤総支配人は、常に"もっとお客さまに喜ばれるための改善、
    もっと自分たちが働きやすくするための改善"を考えておられるそうです。


    歴史あるものであっても、可能な限り必要に応じて改善をする。
    それは、このホテルを「どうしたいか」から逆算して考える。


    よく、目の前のことを片付ける(対応する)ことにしか目が届かず、手段で物事を
    進めていってしまうことがあります。しかし、それは付け焼刃であり
    目的から考えて実行していったものと比べると成果が変わってきます。


    忙しい毎日の中でも、対応に追われる仕事と自身の考えを明確に持ち
    強い思いで臨む仕事、今回の取材を通じて後者の仕事観でなければ、
    より質の高いものは生み出せないのだと改めて強く感じました。

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