OBT 人財マガジン

2011.03.09 : VOL111 UPDATED

編集後記

  • 妥協しないものづくり

    今回お話を伺ったメーカーズシャツ様は1993年に

    コンビニエンスストアの2階にある15坪の店舗から始まったそうです。


    オープン当初は人が来ず、毎日ゼロ・・・

    それが宣伝広告費を一切使わずに、

    半年後にはクチコミで、お客様が並ぶまでになったそうです。


    クチコミのパワーは凄い・・・

    では、一体どの程度の人がクチコミを信用しているのか。

    「ニコニコ動画」のアンケートシステム「ニコ割アンケート」を利用し、

    アンケートを実施した回答結果が下記にある。


    ・参考にすることが非常によくある      26.1%

    ・参考にすることがややある          45.1%

    ・どちらともいえない                   9.3%

    ・参考にすることはあまりない         11.1%

    ・参考にすることはまったくない          5.7%

    ・商品を買う際にネットで情報収集しない 2.8%


    これを見ると過半数の人がクチコミを信用しているのだ。

    しかし、私がなにより驚いたのは、

    このアンケートは、22時という時間帯に約200秒間で9万7109件の回答を得たのである。


    わずか3分ちょっとの間に十数万人以上もの人の目にふれ、

    そのうち何人かは回答をしているのだ。


    ネットの威力には改めて驚かされる。


    つまり、このチャンスを活かさずにはいられない。

    しかし良きにつけ悪しきにつけクチコミでは多大なる影響がついて

    まわることは確かだ。


    では、どうするか。

    まず、売り手にとってその商品(サービス)は、

    市場に出すにあたり納得したものであるかどうか、ではないだろうか。


    もし、納得のいった商品であれば、多少のマイナスコメントも、

    次回の改善点として受け入れられるだろう。

    しかし、売り手(作り手)の納得のいかないもの、

    自信がないものは買い手側も気づくはず。

    結果、悪評を買うケースもあるかもしれない。


    しかし、それが怖い。

    一度広まった悪評はなかなか忘れられないものである。


    今回お話を伺った貞末会長は"誰もが手に届く価格で上質なシャツを作る"

    という創業当初のコンセプトで、いまだにこだわったシャツ作り続けている。


    その思いは、確実に買い手に届き、着実に顧客を増しているのだ。


    ネットの普及により、ごまかしのきかない時代はこれから長く長く続く。

    そこで生き残れる企業になるには、

    やはり"こだわり"は欠かせないと改めて感じた。

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