OBT 人財マガジン

2008.07.23 : VOL50 UPDATED

人が育つを考察する

  • イキイキと働くために ~女性キャリアデザインワークショップ~ ②

    20代のうちにどれだけ難しいことにチャレンジしたか、

    どれだけ深く考え、行動したかが、20代の自分の在り様が

    その後の自分の在り様を決める。

     

    20代の過ごし方は人様々ですが、私の場合は忙しさのあまり
    "自分は将来どう在りたいのか"などを考える時間もなく、

    目の前のことを一生懸命やっていけば"なりたい自分になれる"
    毎日の忙しさと経験の長さを成長と思い込んでいた気がします。

    時間は戻らないということを、30代になってしみじみと噛み
    しめる女性も多いのではないでしょうか。

     

    STEP : 将来の在りたい自分の姿を描く

     

    今回の女性キャリアデザインに参加された皆さんに、

    『数年後の在りたい自分の姿』を事前課題として、
    文章にまとめてきていただきました。

    それぞれの『数年後のありたい自分の姿』をより鮮明に
    顕在化させるために、
    セッションを進めていきます。

     

    "数年後、ビジネスマンとして自分はこう在りたい"

    普段から考えている方は、映像を観るように自分の
    在りたい姿を語ります。

    その表情を見ていると、こちらまで笑顔になり、
    引き込まれていきます。

     

    セッションが終わり、感想交換では 

     

     ・将来のことをしっかり考えていない自分にショックでした

     ・自分には何ができるだろうという発想で、
          将来の道を考えていましたが
    これを機に自分は
       何がやりたいのかを考えたい

     ・将来こうありたいと普段から考えていましたが、
       より明確になりました

     ・同じ会社、同世代で集まっても、
       こんなに違うことに驚きました

     ・将来の在りたい姿はまだはっきりしませんでしたが、自分が
       どんな時に
    嬉しいのか、ワクワクするのかがわかりました

      ・この会社ではやりたいことはやれないと思っていましたが、
       ペアを組んだ方の将来の在りたい姿を聞いて、
       それも自分の考え方しだいだと思いました。

      ・将来の自分を決めるのは、自分自身なんだと気づきました。 

     

    などの意見が出てきました。

     

    将来こう在りたいと思っても、どんなにありたい姿を描いても、

    思い通りに実現するとは限りませんが、目的地も決めずに

    進み何処に辿りとこうとしているのか。

    このセッションを会場の後ろで拝見しながら、

    ついつい自分自身に置きかえて考えてしまいます。

     

    "すべからく自分"がテーマの
    『女性キャリアデザインワークショップ』


    今回の女性キャリアデザインのスタート時には、

    「会社が・・、上司が・・、今の職場では・・」と発言して
    いた方もいましたが、
    多くの方が矢印を自分自身に向けて
    いきます。

     

    前のめりになりながら一生懸命走ってきた人、

    「やりたいことが見つからないの」と青い鳥を探し続けてきた人、

    目標を見定め、一歩一歩着実に進んできた人・・・。

    それぞれが立ち止って自分自身と向き合い、
    一歩を踏み出すためのワークショップでした。