OBT 人財マガジン

2009.10.14 : VOL77 UPDATED

人が育つを考察する

  • 経営方針の浸透と実現  -変革の為に、何をするのか-

    キーワード 経営方針浸透 

    【事例】 経営方針の浸透と実現 

     

    「変革を拒む組織は、必ず衰退する」

    ある企業でのトレーニングは、トレーナーこのひとことから始まりました。

    従来のやり方、考え方だけでは生き残っていくことの
    難しい現代において、変化を拒むことは大きなリスクとなります。

     

    ― 変わる為にどうするのか。何をするのか。

     

    この事を考え、行動できるか否か。ここにある差は非常に大きい様に感じます。

    ある企業の社長は、この様な事をおっしゃっていました。
    「物事は、できる前提で考えなくてはいけない。どうしたらできるのかを考えれば、
     結果的にできるようになっていく。」

    見通しが立たない未来に対し、「できる」前提で考えその為に何をするのか・・・

     

    今回の「現場ドキュメント」では、5年後の我が社の生き残りへ向け
    新たなビジョンを打ち出した企業のトレーニングをご紹介いたします。

    自社を牽引していく幹部クラスの方々が、自身や自社の変革の必要性を認識し
    「具体的にどう変わるのか」という現実と向き合う場面がそこにはありました。


    ■顧客アンケートの結果を受けて

    前回のトレーニング時に配布した顧客アンケート結果をもとに
    各々が分析してきた結果についてグループ討議をしました。
     
     ・提案力が不足している
     ・組織的な対応ができていない
     ・商品開発力に欠けている

    なんとなく感じていた自身や自社の評価が、生の声としてアンケートに反映しています。

     

    これらの結果を受け、受講者からは
     
     ・リアルタイムに情報を収集、共有できるしくみを作らなくては
     ・営業支援グループを確立させよう
     ・開発部門を充実させなくてはいけない
     
    などいくつかの意見がありました。

     

    そこで、トレーナーが介入します。
    「やらなくてはいけない事が何かではなく、具体的に何をするのか。」

    すると受講者の方からもこんな発言が。

    「これまでもこういった意見がなかったわけではないし、
     実際に取り組んでいたこともあったはず。でも結局継続していない事もある。」

     

    我が社の問題にまったく気づいていないということはそう多くはないのかも知れません。
    ただなんとなく見過ごされていた、日々の業務に追われていた・・・


    「このままではいけない」 と感じたとき、それを変えていくのはいったい誰なのか。

     

    受講者の中に、「これは自分たちが変える為に何をするかを考える場である」
    という思いが沸き起こってきた瞬間にも思えました。

    変革の必要性が本当に腹落ちしたとき
    「どうしたら変化できるのだろうか」という発想が生まれるのだと改めて感じました。

     

    事例詳細 : 経営方針の浸透と実現

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