OBT 人財マガジン

2010.06.09 : VOL93 UPDATED

人が育つを考察する

  • 次世代リーダー育成コーススタート

    6月に入り、OBT協会では次世代リーダー育成コースが順次スタートしています。

    「次世代の経営リーダーを早期に選抜してリーダー人財を早期に育成すべきである」
    という議論は非常に多く、従来型の階層別教育を削っても、次世代リーダーの育成
    には力をいれてらっしゃる企業様も多くなっております。

    業種・業界の垣根がなくなりつつある現在、新たなステージ、新たなルールでの
    戦いに向け、昨年より三カ年計画で次世代リーダー育成をスタートした企業様の
    コースが週末、スタートしました。

    中期五カ年計画で描いた新たな戦いのルールで勝ち抜くためのキーマンの育成と、
    変革に向けて会社全体を巻き込み、そのスピードを加速させることを目的としています。

    この選抜メンバーに対する会社の期待は大きく、この選抜コースが始まる前に
    キックオフが行われ、

      ・戦略を作り、ビジョンを掲げ、次の世代に展開して行くリーダーを育てるためにやる
      ・変革型の組織へ変えていく。それを引っ張っていってほしい
      ・変革の中心になって、徹底的にチャレンジしてほしい

    など、会長、社長、役員から参加者に直接、この選抜コースの目的、メンバーへの
    期待がしっかりと伝えられました。

    その上で、昨年度の参加者約40名弱から選抜された10名程度の次世代リーダー
    コースがタートしたのですが、スタート時から会場の空気が違っていました。
    全て吸収していくんだとか、議論に遠慮なんかしないぞとか、このメンバーで一体と
    なってやっていくんだ等。参加者の発言やメンバー間での関わりから、意気込みや
    緊張感が後ろにいる私達にもわってきます。

    昨年からの選抜メンバーとは言え、とにかく一体感があり、初回からエンジンが
    かかっているので深い議論が行われます。また互いの参加姿勢に対しても
    厳しい目を持っており、中途半端にやらないという緊張感があります。

    通常、15回程の次世代リーダー育成が多いのですが、だいたい5~6回目位から
    全体的にエンジンがかかってきます。しかし、今回の第一回目のトレーニング終了時
    には、トレーナーに「○○の領域についても、勉強したい」「どういった本を読めばいい
    のか」などの声が上がり、初回でここまでエンジンがかかっているのを初めて目にし、
    期待と身が引き締まる思いで一杯でした。

    今回の参加者の方々に、何故、ここまでエンジン全開なのか尋ねたところ
    「会社が本気で期待してくれているから」「会社が変わるためには、自分達が
    やるしかないから」そして「会社からの期待を絶対に裏切れない」など、
    会社、経営層からの期待がしっかりと伝わっています。

    そういうメンバーで構成されているので、初回から深く活発な議論、一体感が
    生まれているだと思います。

    今回の参加者1人1人にはミッションが与えられており、この選抜コースでの気づきや
    学びを活かすという場が与えられています。そして、次世代リーダー育成に対する
    経営層の方々のコミットメント。

    社内で次世代リーダー育成をどう位置付けるのか、また社内と外部団体が一体となり
    進めていくことが、成果に結びつけるための重要な要素だと、改めて実感しました。