OBT 人財マガジン

2011.02.09 : VOL109 UPDATED

人が育つを考察する

  • 次代を担う経営リーダーは育っているか?

    今回から二回に分け、1月、2月に東京・名古屋で開催した
    特別セミナーの様子を皆様にお届けします。

     

    今回、前編では「なぜ、私共がセミナーを開催するにいたったか」
    その背景をお伝えします。

     

    価格下落 縮む市場 利益率の低下
     負のスパイラルを脱し、いかにして新たな成長シナリオを描くか

     

    ―住友金属と新日鐵の合併 ―

     

    先日の日経新聞一面に大きく打ち出された見出し。
    以前では誰も予想できなかった大型再編、経営統合が相次いでいます。

     

    背景にあるのは大手企業ほど「生き残れるかどうか」、
    非常に強い危機感を抱いているという現実。
     ましてや、それより規模の小さい企業はなおのこと厳しい。

     

    いまでこそ「グローバル」という言葉を聞かない日はありませんが、
    内向き志向に浸っていた影響は大きく、
    多くの日本企業は「価格下落 縮む市場 利益率の低下」という
    負のスパイラルから脱却できていない状況にあります。

     

    経営陣ですら経験もした事がない競争環境をどの様に生き抜くのか。
     当然ですが、この課題を解決するために、秘策や奇策があるわけでは
    ありません。

     

    残された道は、結局のところ知恵を持つ「人」でしかない。
     

     視界が利かず、何処を漂っているかもわからない―
    物資もつきかかり、船員の士気も低い ―
    極めて困難な航海の中、
    多くの船員を目的地へ導けるキャプテンがいるかどうか ―

     

    つまり、「新たな成長戦略を描ける経営リーダーが
    我が社にどれだけいるかどうか」に、企業の成長はかかっています。

     

    しかし日々の仕事を通じて、企業様からお聞きする声は、
    「我が社には人材はいるが、"人財"がいない」というもの。

     

    ひとつ私共が実感している事は、

     

    「"人は大事""人は財産"等という、名目は終わりにして、
    本気になってこれから先を戦える人財を育成しなければならい」

     

    という事に、企業様側が気づき始めたという事です。

     

    大変ありがたいことに、今回のセミナーは予想をはるかに上回る
    ご応募を頂いたのですが、この事実が何よりも物語っていると思っています。

     

    次回の現場ドキュメント【OBT協会 特別セミナー 後編】では、
    セミナーの様子を皆様にお届け致します。