OBT 人財マガジン

2008.02.27 : VOL40 UPDATED

経営人語

  • 自己責任が組織を強くする

    企業の競争力は、業績がいい時には見えないが、悪い時にこそその差が如実にあらわれる。
    競争力が無い企業の人たちは大方、悪くなると"商品が悪い""市場が悪い""販促費が少ない"等、業績が悪い理由を自分達以外に求める。
    不振の理由を自分達以外の他に求めるのは楽でいい。
    然しながら、それでは改善しないし成長が止まってしまう。

    また、これと同様にコスト削減となると"外部のサプライヤーに対して納入価格の引き下げ要求"をするとか"現場の社員を正社員から派遣社員やパートタイマーに切り替える"といった極めて短絡的な結論に達してしまう。
    外部のサプライヤーに必死にコストダウンの努力をさせ、自分達は体質改善等何の努力もしないということは、他人の努力に依存し、その利益を享受しているに過ぎない。
    また、現場の正社員を減らし、パートタイマーに切り替えるという要求をして自分達は何の努力もしない。

    悪い理由を自分達以外に求めたり、外部への要求が増すと自分達の思考が停止してしまい全く発展しない。
    自分達のコンセプトやスタンダードをきちんと持たずに単に外部に丸投げしても、結果的にいいようにやられてしまう。
    重要なことは当事者である自分達が自分達で考えるということ、そして自分達で知恵をつけて改善しながらやり続ければ小さなことでも組織や会社を変えていく力となっていく。

    当事者は、診断士であっては駄目で、診断したことを改善できる改善士でなければならない。
    考えることを他人に丸投げしてはいけない。それぞれが自分の頭で徹底して考える。
    どのぐらい考え続けたかの差で結果は規定される。

    世の中には、流行のものにすぐ飛びつくが、やめるのもあっという間という企業や組織もあるが、当たり前のことを執拗にやり続ける根気こそ重要である。
    日々、その繰り返しで皆進歩していく。

    改革とか変革というのは、まさに人であり、人財づくりである。
    人財を作るというのは、自前の知恵作りである。
    競争力がある企業とそうでない企業の差はこんなところに顕著にあらわれるものである。
    要は、組織力をつけるための"自前へのこだわり"と"自己責任"が組織を強くするということではないだろうか。
    On The Business Training 協会  及川 昭