OBT 人財マガジン

2012.09.26 : VOL148 UPDATED

編集後記

  • 率先垂範の落とし穴

    あなたの仕事は何ですか?


    この質問に対し、あなたは何と答えますか?


    「営業」、「販売」、「企画」です。と職種で答える人。
    「金融業」、「建設業」、「農業」です。と業種で答える人。


    では、あなたの会社は何のために存在していますか?
    と問われて、答えられる人はどれくらいいるだろうか・・・。


    何のために存在するか、それはいわゆる企業でいうところの「理念」である。


    その理念を、どれだけ理解しているのだろうか。
    下手をすれば、会社を運営する立場の経営陣ですら
    本当に理解しているのか、はたまた会社を創った頃の気持ちで
    運営しているのか不思議である。


    よく、リーダーの条件としても上げられている『率先垂範』だが
    もし、率先垂範のリーダーの考えがズレていたらどうだろうか...。
    理念無く、謝った方向へ進んでしまうリーダー。


    あなたはそれに、ついて行くことになる・・・。


    今回お話をお伺いした株式会社タニタの谷田社長は
    『世界の人々の健康づくりに貢献する』という明確な理念を持ち
    その理念を社員へ伝え、その考えに共感する人をこれから
    育てて行きたいと語っていた。


    "理念無きリーダー"と"理念を明確に持つリーダー"


    意外と前者のリーダーも多くいるのではないだろうか。
    それは、企業だけに限らず、政治も教育の現場も同じであり
    現在はリーダーにだけ頼っていては生き残れない時代に来ている。


    だからこそ、自身で本物を見極める目、そして、先見の明を持ち
    率先垂範に従うのではなく、自ら率先垂範を行う立場になるという
    思いと行動力が重要になるのではないだろうか。


    OBT協会 菅原加良子

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