OBT 人財マガジン

2013.02.27 : VOL158 UPDATED

編集後記

  • クレーマーとは

    クレームとは自身の被った損害を説明して、その損害に対して責任のある相手に、
    損害の補償を要求する事が挙げることであり、クレームをつける消費者をクレーマーと呼ぶ。


    しかし、現在日本では、度が過ぎたクレームをつける消費者を「クレーマー」と呼ぶ
    風習になってきている。


    そして、最近良く耳にする話が、不満に思ったが「あまり強く言って、クレーマーと
    思われるのが嫌だから、我慢した」という言葉だ。本来であれば、損害を被ったのであれば、
    当然の権利として主張すべきが、相手(企業)側に遠慮する、または、自身の諦めによって
    うやむやにしてしまう。


    しかし、被害を被った方は、不快な思いを引きずることとなる。


    今回お話を伺った千葉夷隅ゴルフクラブ様では、レストランの社員がランチの際に
    粗相をした場合、午後一番のキャディが「先程はすみませんでした」と謝るという
    チームワークがあり、その一言があるだけで、レストランでの粗相は帳消しになり、
    逆に感動に変わるという。つまり、お客様の不愉快な感情を見逃さず、
    すぐさま対応するということだ。


    昨今、消費者が、クレーム(申し出)をしなくなった背景には、企業側に注意をしても、
    マニュアル化された対応で、心の底からの反省が見られない場合もあるのではないだろうか。
    いわゆる"言ってもムダ"的に思ってしまうことにある。


    "クレームはチャンス"などど、企業では言われているが、本当にそう思えているか。
    経営者がそう思っているだけではなく、社員一人一人が本気でそう思える風土を
    気づいていくことが重要になる。
    そして、この忙しい時代、クレームに時間をさく人も少なくなってきており、
    サイレントカスタマーも増えている。企業は、今後更に顧客に対し、より一層の関心を
    持って対応して行かなくてはいけないのではないかと思う。


                             
                                               OBT協会 菅原加良子

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